水着BODYはもういらない

Hey umという韓国の水着ブランドが、ごっついかわいい。

といっても、このブランドはよくあるインスタ映えモデルを起用したオシャクソ洗練ブランドなどではない。

Hey umのコンセプトは「どんな体型の人でも似合う水着」。

締まったウエストやボンッと大きい胸や、細長い手脚だから似合う、みたいな価値観は一切無視して作られている。

そのためプロのモデルすら起用せず、商品写真に出てくるのは「顔のない」普通の女の子たち。

顔が写ってないっていうのもまた絶妙で。

顔が写ってないけど、なんだかこの女の子たちみんな楽しそう。

顔が写ってないから、これって誰にでもなりうるんですよね。

別に「モデルの〇〇ちゃん」じゃなくても、誰が着ても気持ちいいし楽しいよって言われてるみたい。



私はフープでパフォーマンスなんぞをして人前に立っていたころ、一部の人に猛烈に「太っている」と批判されていた。

これ信じられない人もいると思いますが、本当にそういうことを言う人っているんですよ。

しかもそれが業界の常識で、私への親切心かのように言ってくるので恐ろしい。


「美喜さんちょっと太ったんじゃないですか」
「そんな体型でいいんですか」
「怠けてるからそんな体型なんだよ」
「体重がそんなに増減しちゃうなんてプロ意識が足りないんだね」


体重がちょっと増えようものなら、敏感に察知してそんなことを言う人がいる。

たぶんこれ言った人忘れてるんだろうけど、大丈夫、私はオマエらの罪を忘れてないしデスノートにもちゃんと書いてる。

まあこういうこと言うのは、ごく一部の日本のフィットネス業界の人だけでしたけど。

日本人のヨガティーチャーとかってものすっごい細い人多いじゃないですか。

あれをスタンダードとして私に当てはめようとしてくるんだから、そりゃ私なんて「デブ枠」に入るよな。

普通に世界スタンダードで考えたら私、小柄なほうなんですけどね。

病的な肥満とかだったら助言したくなるのもわかるが、いたって健康体。

そんなに痩せたくもないのに、なんで痩せなきゃいけないんでしょうか。

このjade chynowethちゃんは私の大好きなダンサーさんなのだが、彼女は昔は体型にすごくコンプレックスがあったそう。

いわゆるダンサーと聞いて一般的な人がイメージするような、スキニーな体型じゃないことでさんざんからかわれたり批判されたりして、いつもそのことを気にしていたんだとか。

こんなかっこいいのに、彼女でもそんなことを言われるのか。

インスタライブで彼女が泣きながら話しているのをみて、こんな素晴らしいダンサーでも体型がどうとかでバカにされたりするなんて、本当に他人の批評なんてあてにならないなって思った。

どいつもこいつも、勝手なことばかり言うんだ。

Hey umの公式サイトで、女の子たちが遊んでいる写真と一緒に「Let’s stay here forever」というコピーが置かれていて、なんかいいなあと思った。

別にそのままで、そこにいていいのだ。


「夏までに水着BODY!!」みたいなコピーが女性誌のカバーに並ぶ時代は、もう終わったのだと思う。

そういったマーケティングはexternal validationをニンジンのように私達の顔の前にぶらさげて、「人に認められないとヤバいですよ!」と消費を煽る。

水着だって洋服だって、誰かのために着るものではない。

誰かに認められるために消耗するなんてのは、もう終わりだ。


2020年代は、これまでの時代よりずっと明るい気がする。