Onion Collectiveというホーム

ウブドの中心地にOnion Collectiveというコミュニティがある。

ここは私が去年からウブド滞在時に作業拠点としている場所で、コワーキングスペース、レストラン、宿泊施設で成り立っている大きな家族のような集団。

Onionにはもちろん短期だけ宿泊して去っていく観光客もいるし、私のように中長期で住居は他の場所に構え、仕事場としてOnionに通うレジデンス的な外国人も多い。

↑Onionの概要。

こんなふうに宿泊棟やコワーキング棟、レストランエリアなどが集まって小さな村のようになっています。

どの建物も手作り感のある愛に溢れたデザインで、本当にかわいい。

リビングルームのような作業スペースの一角。
2階にもデスク、ポッドキャストの録音などができるレコーディングルームやミーティングルームも。

ちょこちょこイベントなんかもやってる。

Onionはウブドの他のコワーキングに比べかなり利用料が安く、ラグジュアリーな雰囲気ではないんだけど家みたいなアットホームな空間です。

外国人ばかりでなく地元のバリニーズの子も仕事しに来てたり、地元のコミュニティに還元するためのチャリティーなども行っていて、他のコワーキングとは一線を画した雰囲気。

私はフレンドリーで家族みたいなスタッフや犬猫がウロウロしてるゆる〜い雰囲気、夜にオープンマイクで地元のアーティストがライブしてたりと音楽が身近にあるところも好きで、ウブドのコワーキングはいつもここ一択。

Onionはここに集まる皆にとってホームでありクリエイティブ・ハブ。
たくさんの出会いやクリエイティブなアイデアが生まれたり、時にはただリラックスして充電する時間を与えてくれる場所なんです。

で、このOnionですが当然グローバルパンデミックにつき現在は休業中。

そもそもインドネシア政府、通常時は日本を含む169カ国に対しアライバルビザ(ビザ無しで渡航しても30日は滞在できる権利)を与えているのですが、今回のパンデミックを受けて3月末からアライバルビザの発給を停止。

つまり実質外国人の渡航規制を始めました。
いまバリに渡航するには事前に健康状態に関する証明をしビザが下りなければ、日本を出ることすらできない。

3月末に予定されていた大規模なフェスBali Spirit Fesも直前のアナウンスで中止に。
渡航すらできなくなった数千人の人々が宿泊施設にキャンセルを入れたと思われる。

そんな状態なのでバリからは人がいなくなり、観光産業が大きな収入源であるバリの人々は厳しい日々を強いられています。

そんな中、Onionのメンバー達は空いた時間とスペースで今、3Dプリンターを使って医療機関で使うフェイスシールドを作るプロジェクトを始めている。

3D printed face shield from Ubud Makerspace

Our way to fight COVID-19 is to produce this face shield and supply it to hospitals throughtout Indonesia. The face shield is used to prevent water droplets, and prolongs the life of a surgical mask. We print the shields using the 3D printer at Ubud Makerspace and members from The Onion Co Tribe help with the assembly. We have supplied hospitals and clinics in Jawa, Bali, Flores, Kalimantan, Ambon, Sumatra and many more. We employed local people to build the face shield. In times of crisis and physical distancing, there are many way we can help our communities as long as we stay creative!For more information about the face shield please contact Dea at +6281235551375Video credit to Jorin Eichhorn

Ubud Makerspace at the Onionさんの投稿 2020年4月4日土曜日

これは、普段は外国人向けの不動産を扱っていてOnionを仕事場にしているローカルのDeaや、ケープタウンからウブドに移住したプログラマーのMichaelと奥さんのセシリアなどOnionのコミュニティに長くいるメンバー達が始めたもの。

ドクターであるDeaの姉が医療用の防護用具が不足していると漏らしたことから、外出自粛中に何かできることはないかと始まりました。

まだ始めたばかりでどう進むかはわからないけど、今後の展開によっては収益により観光産業で職を失っている人達をサポートできるかもしれないとのこと。

ちなみにOnionには多くの従業員がいるわけですが、その子達も現在は休職中。

そんな皆に現地のボスは食料などを支給して回っているんだって。
家族のような繋がりのあるチーム、仕事中もいつも皆楽しそうにキャッキャ話しててほんとキュートなんです。

毎日会うけど当初は無愛想ぽかったカフェスタッフの女の子が、ある日突然日本語で話しかけてきたこともあった。

実は日本が超好きで宮古島に行ったことあって、日本語練習したの…合ってる?
って聞かれた時は恋しそうになりました。笑
あんたシャイなだけだったんかーーーい!!

そんなキュートなチームメンバーもOnionの魅力です。

ちなみにOnionの創始者は、アメリカでPassion Plannerという80万人以上に愛される手帳を作った人。

出典:Passion Plannner

元々私はPassion Plannerユーザーだったので、たまたま知らずに訪れたOnionのCEOがPassion Plannerの創始者と知ってびっくり。

Passion Plannerがどんなものかはサイトからチェックしてね。
Passion Plannner

フリーランスに特に合っていると思うんだけど、日々の予定を時間ごとに細かくプランニングできるだけでなく、夢を叶えるための現実的なステップを細かくプランニングできるようなクリエイティブな手帳なんです。

さて話は逸れたけど、Onionは観光からの収益が当分見込めなくなった今、移住者やローカルに向けた”Co-living”としての再スタートにフォーカスしています。

単に場所を提供するのではなく、食事も込みの長期滞在施設として人々をサポートし「ファミリー」としての繋がりを強めていきたいとのこと。

皆で食事を共にしてクリエイティブなアイディアをシェアしながら暮らすウブドでのCo-living、すごく素敵なものになりそうですよね。

元々Onionはファミリー感の強いコミュニティで、訪れる人たち同士が家族にように繋がっている場所。
それがOnionのコンセプトでもあるのだけど、今回のことでその根本的なコンセプトに立ち返ろうとしているみたいです。


私個人的な見解として今世界で起きている一連の出来事は、私達に生き方を変える、というか本来あるべき姿に戻ることを強く求めているような気がします。

私は頭わるい感じのスピリチュアリストにはなりたくないなって常々思っているので(口悪い)、「ポジティブに考えてればダイジョーブ!」とか「この状況も全てギフトだから良いことばかりだよ!!」とまで言うつもりはないのですが
(亡くなってる人もいますしね)

しかしこの騒動では私達の社会がこれまで潜在的に持っていた、政治、消費、インフラ、人権、そういったことに関する色々な問題が浮き彫りになったと思うんです。

コロナが収束したからって、私達はこのことを忘れることはできない。

今までの行き過ぎた消費活動がストップしたことで、実際に自分に必要なものがそこまで多くなかったことに気付いた人もいると思います。

環境汚染、人種差別、政治の脆弱さや芸術家が守られない社会に対して気付きを得た方も多いでしょう。

私達はこの感染症の脅威がなくなっても、「もとの世界」になんて戻れないんです。
だってもう過去はここに存在しないんだもの。

いまウイルスや経済の崩壊について必要以上に不安になったり、恐れにかられる必要はないです。
1日をなんとか生き抜いた自分を讃えながら、健康に生きていくことのほうが大事です。

でも楽観的にこのことを忘れて生きていけばいいわけではありません。

時代は大きく変わろうとしているので、これまでのライフスタイルが通用しないのならどう生きるのが自分にとって正解か、自分の持っている価値をどういったかたちで生活や今後のビジネスに落とし込んでいくのか、新しいかたちを模索していくことが求められるでしょう。

職を失って生きていけない人が大勢いるのなら、みんなで行動して国の方針やシステムを変える必要もあるかもしれません。

絶望的になってる人もいるかもしれませんが、オンラインで世界中と繋がれて3Dプリンターで色んなものが作れちゃう今の時代に不可能なんてないと思います。

と、Onionの活動を見ていても感じました。

当分バリに渡航はできないので現地には行けませんが、私の中にいつも帰る場所としてあるOnionのスピリットを胸に、クリエイティブにこの時代を生き抜く術を私も模索していきたいです。

いつかまたホームに戻れる日を楽しみに。